聖剣伝説3 Trials of Mana 感想とか評価とか
聖剣伝説3 Trials of Mana 感想とか評価とか
初めに注釈しておくと、筆者はこのシリーズはSFCもリメイクも一切プレイ経験が無いので、思い出補正も知識も無い状態でプレイしています。

また設定は難易度ノーマル、主人公リース、仲間1アンジェラ、仲間2ケヴィン。エンディングまで到達し、その後の隠しボスまで倒し切りました。

(良かった点)
・サクサク進む好みなレベルデザイン

少なくともノーマルに限ればレベル上げのような作業は一切無し、見た敵を倒すだけで追加ボスまでほとんど全滅せず、最後まで突き進むことが出来ました。

強いて言うならクラスチェンジ3に必要なアイテムで目当てのものがある場合、ちょっと頑張らないといけないかもしれない程度。

・適度にユルく、しかし確実に要求されるアクション

あくまでアクションRPGですので、いくらレベルが上がっていても敵の攻撃はきっちり回避して反撃を叩き込むようにしないといけません。敵の強い攻撃を喰らえばダウンしますし、ボスが必殺技を使う時は全力で妨害しないと全滅一歩手前の大ダメージです。

しかし攻撃の際は当たる範囲が地面に赤く表示されるので、少なくとも自分が操作してるキャラは簡単に回避できます。

こちらの必殺技や魔法のような範囲攻撃も、タイミングや対象選びを上手く判断して複数巻き込むように調整しないといけないので、適当にゴリ押しや連打で勝てるバトルはほとんどありません。

難しくはないけど、アクションをしている感が絶妙。

(悪かった点)
・リングコマンドが面倒なだけでクソ
このゲーム、実はアイテムが超強い。序盤から戦闘不能をHP満タンで回復する「天使の聖杯」が大量に拾えるし、投げつけて攻撃する爆弾、武器に属性を付与するアイテムは戦況を大きく変えます。

しかしアイテムは種類が多いわりにリングコマンドに登録した12種類しか使用できません。相手に効くアイテムも様々なので、本当に使いこなそうと思えば12個の中身を細かく切り替えないといけません。

さらにステータスを上げる薬(ドラクエの種に相当)や、手に入る経験値・お金を一時的に上げるアイテム、乗り物生物のブースカブー&フラミーに乗るための笛・太鼓という戦闘に関係ないアイテムもリングコマンドに刺さないと使えない

状況や敵が変わるたびにリングコマンドをいちいち切り替えるのも面倒過ぎて、自分はほぼ回復アイテムしか使いませんでした。

・グラフィックや用語に残る様々な中途半端感
大抵の同世代は「あのリースが3Dに!」と鼻血を流したことでしょう。自分も最初は良かったのですが、徐々に微妙さが。

まず初期リースのあの肩アーマーはなぜ浮いてるのか・・・?と気付いてから違和感スタート。
またシリアスなストーリーに対して「まんまるドロップ」「ぱっくんチョコ」など所々ポップなワードが入るのもチグハグ。
特にローラント奪還のシーンで「まんまるドロップ(と天使の聖杯)を用意しておきました」と真顔で兵士が声に出して言うのは見るに堪えなかった。

あと好みが分かれる所だけど、せっかくお色気狙いのコスチューム満載なのに、少し前にやったライザのアトリエなんかと比べて何か物足りない。もうちょっと主人公やアマゾネス兵の等身を美獣くらいに上げてればよかったのかも?FFみたいにはしなくていいけど。

・主体性に欠けるストーリー
頻繁におつかいをさせられる展開、後付けで設定が飛び出して全部解決するような流れが目立ち、全体的に主人公が主体性を持たずただ流されて、やらされているような印象に。

これはどちらかというと当時の雰囲気やゲームシナリオの発達具合から来るものなので仕方ない面もあります。

(総評)
このリメイクの本質は、だいたいこの記事の通りだと思う。
https://realsound.jp/tech/2020/05/post-551611_2.html

とにかく徹底的に「当時のユーザー」を狙って遊んでもらうために作り込んだという印象で、今時の他のゲームに慣れたプレイヤーやお色気を求める紳士は物足りなさを感じる可能性があります。

特にリングコマンドのせいでやりたい事をスムーズに出来ないもどかしさがあり、戦略性やリソース管理を好む玄人には向いていない。

逆にアクションとしてもRPGとしても緩やかで遊びやすさはダントツなので、ゲームやアクションに慣れていない人は逆にオススメかも。

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