とあるオンデマンド系のサイトで、前からいつか見ようと思っていた初代『ゴジラ』をようやく見ました。
自分が子供のころにやっていたのはゴジラvs○○という一連のタイトルで知られる平成版です。このころのゴジラはどちらかと言えば未知の何かしらから地球を守るような扱われ方をしていた傾向があります。その辺は、数年前に公開されたハリウッド版ゴジラ(足が速くて魚を食べる方ではない)にも通じる部分があります。

しかし、オリジナルはそんなエンターテインメントで終わらせるような作品じゃない。もともとのコンセプトが水爆実験を題材にしている。それを忘れてはいけない。

なによりテーマがテーマだけに重いです。断片的な情報から始まり、ゴジラの正体、その脅威が徐々に明らかになり、ついに東京本土を蹂躙して火の海に変えていく光景は、当時の感覚で見てたら相当怖かったと思います。焼け野原になった東京、ゴジラによって住む場所を奪われた難民同然の人々、家族を奪われた青年の「ちくしょう・・・ちくしょう・・・」という静かな声、それでも新兵器の使用を最後までためらう科学者・芹沢のセリフ。

何もかもが生々しいです。間違いなく後世に伝えるべき映画であることに疑いはないのですが、見るからには一定の覚悟をもって見たほうが良いでしょう。

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